こんにちは、東京・銀座で28年目、結婚相談所ブライダルゼルム婚活アドバイザー立花です。
私の母は、昔から、引っ越しが大好きです。私は子供の頃から2,3年おきにしょっちゅう引っ越しをしていたので、実家に対する思い入れというものがほとんどありません。現在、母は、父と死別して独り暮らし。それでも引っ越し好きは変わらず…のようです。
そんな母が、最近また物件情報を見て、ブツブツ言っていました。
母「今度引っ越すなら、やっぱり対面キッチンがいいなぁ~」
私「誰と対面するの?」
母「あっ」
私「もしまた引っ越すなら、6人掛けのダイニングは処分したら?」
母「でも来客がある時に便利だし、いい家具だからもったいない」
私「誰が来るの?」
母「あっ」
こんな調子です。自分の理想と実際のライフスタイルが噛み合わない物件探しです(笑)

実はこの現象、婚活でもあるんです。
特に、中高年・熟年シニア世代の婚活は、希望するパートナーシップやライフスタイルが一人一人異なります。それをカウンセリングでそれをご自身にご理解し確認していくことは大切なことです。
今回はそんな一例をご紹介していきます。
61歳男性F様の例(初婚・元団体職員)
90歳の母親と二人暮らし。持ち家ありローンなし。定年退職後、現在は年金と週3回のアルバイトをしながら、母の介護をしつつ生活をしている。
F様のご希望は、「母と同居希望」・「もし同居がNGなら近くに部屋を借りることも検討している」
後者の、賃貸で部屋を借りる、という事は、私は不経済だと感じました。預貯金が潤沢にあればまだ良いですが、定年退職したF様にとって、家賃は大きな負担です。それは彼も同意していらっしゃいました。お相手女性にとっても、実は損なことだとも思います。
母親はもう90代、F様のお話でもあと2、3年もつかどうかというところ。そんな中、F様も実家と新居をいったりきたりの二重生活をするのも、本意ではないはずです。
F様のライフスタイルから、しばらくは別居婚や通い婚という選択でも良いのでは、と「数年先に入籍をご希望されている女性」をご提案しました。どんな女性が該当するかというと、
- 同じように親を介護している女性
- 子供の独立後に結婚希望
- 夫と死別した女性(遺族年金を受給しているため入籍に慎重なので、猶予が欲しいため)
母親と同居を了承してお見合いしてくれる方以外にも、上記のような事情の方もF様のご希望と合致します。
F様は「あぁそうか!そういう選択肢もあるんですよね」と喜んでいらっしゃいました。
結婚後、母親と同居してくれる50代女性を探すのは、今のご時世なかなか大変です。このようにカウンセリングを進めていくことで、ご自身のご希望と実際のライフスタイルに合うお相手が自然と見つけられます。
こういった婚活方法も中高年・熟年シニア世代の婚活ならではですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。