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「60代の時に婚活すればよかった」後期高齢者女性の後悔

こんにちは、銀座の結婚相談所ブライダルゼルム、婚活アドバイザー立花です。

先日、だいぶお久しぶりの女性のお客様と、お電話でお話していました。

そのお客様は、当時65歳くらいのご年齢で、ブライダルゼルムのパーティーにご参加していたお客様です。ご年齢よりずっと見た目もお若かったし、私も結婚相談所でのお見合いおすすめしたり、パーティーでもうまくいくコツをアドバイスをしていました。

しかしながら、結婚相談所にわざわざ入会してパートナー探しをするほど、切実でもないように感じました。ご本人も「いい人がいれば」くらいのライトな感覚で、気軽にご参加いただけるパーティーの方が、気持ち的にも楽だったようです。実際、多くのシニア世代のお客様がそのようなお気持ちで、パーティーご参加されている筈です。

その時は、彼女ご自身も、「もう60代だし、年齢的に難しいでしょう?それにお金もかかるし」と前向きになれず、思い切って入会するという決断には至りませんでした。いつのまにかそれきりになってしまいました。

それから、10年以上の年月が経ち、その女性様は、もう後期高齢者手前のご年齢になりました。お久しぶりに元気かなぁと思い、お電話した次第です。

子供もいない彼女は、お体は健康でお元気に暮らしているとのことでしたが、長年のご友人も亡くなって、今は毎日、テレビゲームしたりして自宅でお独りで過ごしていて、「自分は今すごく孤独」だと、お電話口で泣いていらっしゃいました。

「今になって、どうしてあの時、結婚相談所で婚活しなかったんだろう、思い切ってやってみたら何か違っていたかもしれないし、こんな後悔はしなかったって思っているの」

刺激のない日々で過去のことばかり思い返してしまうんだそうです。

「それにどうしてあの時、パーティで私を誘ってくれた男性を、もっと大事にしなかったんだろうって思うの」

パーティーにご参加いただいた際に、連絡先をくれたり、お茶に誘ってくださった男性に対してそっけない態度をしてしまったことも、鮮明に覚えておいででした。

「でも、私の前の主人は高収入で、私も何不自由ない暮らしに慣れていて、その価値観で物事を考えちゃっていたし、学歴や身長なんてつまらないことにとらわれて、本当に馬鹿だったと思った」

そして、当時のご自身を振り返って、泣いていらっしゃいました。

「私は子育てをしていないから、大人になりきれてなかったのね。気持ちばかり若い女の子みたいな感覚で、男の人を見ていたと思ったの。でも今となっては、すごくさみしくて後悔してる。だって自分の事を大事にしてくれて、楽しい時間を過ごせて、お互いの生活が安定していれば、それだけでよかったんだなって、この年齢になって、心からそう思ったのよ。

胸がつまる思いでした。

私がこれまでお世話して、ご成婚退会された最高齢の女性は74歳の女性のお客様。さすがに80歳手前の女性ともなると、会員数の分母自体が少なくなってしまいますし、婚活費用を出すのも当時よりずっと勇気のいることです。

月に一度誰かとお話するくらいの気軽な感覚でパーティに参加しても、そこからいい出会いにつながるかもしれないですし、気晴らしでもまたパーティーにとお誘いしました。「そうね。またパーティに行ってみるわ」と最後は明るく電話を切りましたが、こういうお客様は、彼女だけではなく、これまで沢山、こういった言葉を聞いてきました。

まもなく80歳になられる女性のお客様のリアルな声でした。

今、うっすらと「寂しいな」「誰かいい人いないかな」と心の中で感じている中高年・熟年シニア世代の方は、10年後、15年後をイメージしてみてください。特にお子様もいない、兄弟もいない方。ぼんやりと感じていた気持ちを明確にすることから、始めていただきたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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60代
立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり17年。シニア世代の婚活を中心に様々な情報を本ブログにて発信中。昨今はシニア婚活有識者として、様々なメディアでも話題。『現代ビジネス』田原総一朗氏との誌上対談、女流作家中村うさぎ氏との対談のほか、女性紙でのコラム執筆など、メディア取材履歴はこちら

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