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シニアのお見合いパーティ開催で気付く認知症のはじまり~出会いの現場は「ご縁探し」と「気づきの場」

こんにちは!東京・銀座の結婚相談所ブライダルゼルム、代表の立花です。

ブライダルゼルムでは、中高年・熟年世代の婚活サポートを専門に行っておりますが、長年お見合いパーティーは開催している中で、時折「ご家族よりも早く気づいてしまうこと」があります。

それは、ご本人の「認知機能の変化」です。

もちろん、私は医師ではありませんので診断をする立場ではありません。しかし、婚活という場は「事前準備」「予約」「移動」「初対面での会話」など、脳への刺激が多い活動です。そのため、日常生活では目立たなかった小さな違和感が表面化しやすいのです。

今回は、仲人という立場から見えてくる「認知症の初期サイン」について、婚活現場の実例をもとにお伝えいたします。決して誰かを怖がらせる意図ではなく、「気づく機会を増やすこと」が目的です。

どうか、ひとつの知識としてお読みください。

①約束したのに来ない・忘れてしまう

最もよく見られるのが、「予約したにもかかわらず来ない」「日程を何度も確認してくる」というケースです。

たとえば、

  • 前日にパーティー予約をしたにもかかわらず当日現れない
  • 日曜日のパーティーを土曜日と勘違いして来場する
  • 開始時刻を13時と3時で混同してしまう
  • 数日前に案内を送付したのに「初めて聞いた」という反応をされる

もちろん、人間ですから「うっかりミス」は誰にでもありますし、よくある勘違いの一例です。しかし、これが連続する場合は、「エピソード記憶」の障害を疑うサインになることがあります。

②何度も来ている場所で迷う/道案内中に不機嫌になる

「方向感覚の乱れ」も非常に特徴的です。

  • 何度も行き慣れた場所なのに、突然たどり着けなくなる
  • スマートフォンの地図を見ているのに動けない
  • 駅を出た瞬間から方向がわからなくなる

認知症は「記憶が落ち始める」と考える方も多いのですが、実は方向感覚(空間認知)のほうが先に低下する人のほうが多いとされています。

さらに厄介なのは、ご本人に自覚がない場合が多いという点です。独り暮らしの方は、迷っても誰にも指摘されないため気づく機会がありません。

そして、道案内をしている途中で突然不機嫌になったり、怒り出してしまうケースも少なくありません。

これは性格的な問題ではなく、以下の要素が重なって起きています。

  • 道がわからない
  • 指示されることで自尊心が傷つく
  • 理解できない自分を認めたくない

認知症の初期段階では、

「自分が理解できていないこと」に気づけない
  ↓
「説明される=自分が劣っているように感じる」
  ↓
「怒り・反発で自分を守ろうとする」

という防衛反応が起きるのです。

ご本人に悪気はありません。しかし、ご家族よりも先に私たちがその反応の変化を目の当たりにすることがあります。

③会話の内容を覚えていない/同じ質問を繰り返す

カップル成立後に、担当者へ以下のような相談が寄せられることがあります。

「とても優しい方だったのですが、会話の内容を覚えていないようで…、同じ質問を何度もされました。以前話したことを“初めて聞いた”という反応をされるんです」

緊張による一時的な忘却は誰にでもあります。しかし、

  • 質問と質問の間隔が極端に短い
  • 会話がループしている
  • 事前に共有した情報を覚えていない

そういった場合は短期記憶の障害の可能性があります。

印象としては「熱心に話を聞いてくれている」と誤解されることもありますが、やり取りを続けると違和感が表面化します。

仲人としての対応と限界

今回ご紹介したサインは、結婚相談所の会員様よりも、お見合いパーティーのお客様に多く見られる傾向があります。

理由は大きく2つあります。

● 結婚相談所の会員は活動準備の段階で、“自己管理能力の有無”が確認されるため

→ 書類提出・スケジュール管理・面談などの時点で一定の能力が必要

● 婚活パーティーは誰でも参加でき、年齢や状態に関係なく参加できてしまうため

→ 「認知機能の低下に家族が気づいていない単身高齢者」も参加できる環境

そのため、婚活パーティーの現場では

突然来なくなる・連絡がつかなくなる・自分の参加履歴を覚えていない、といったケースが実際に起こります。

もちろん私は、認知症と決めつけることは絶対にしません。私自身もそうなのですが、元々おっちょこちょいの方や方向音痴の方もいらっしゃるからです。

そのため、私共お見合いパーティーの主催者側ができることは

  • 日程を忘れないようリマインダーを一緒に設定する
  • 会場までの写真付き案内を送る
  • 「疲れていませんか?」という形でやんわり声をかける

といった、ご本人のプライドを守りながらサポートする対応に留まります。

認知症はとてもセンシティブな問題であり、「本人への指摘」は強い拒否や混乱を招きます。しかし同時に、早期発見できれば生活支援や治療に繋げられる可能性もあります。

私はこれまで、

「パーティー予約を忘れるようになり」
「道に迷うことが増え」
「やがて姿を見せなくなる」

そんな過程をたどったお客様を何人も見てきました。

その経験から、私は次のように考えています。

婚活の場は「ご縁探し」であり同時に「気づきの場」でもある

婚活という活動は、「人と会う」「外に出る」「会話する」といった脳への刺激を自然に含んでいます。だからこそ、最初に“変化”が現れやすい場でもあります。

ご本人が気づく前に、仲人が違和感を覚えることがあるのは、そのためです。

目の前の変化に気づき、
「疲れていらっしゃいませんか?」・「最近、何か心配ごとはありませんか?」・「定期的に病院にはかかったりしていますか?」と声をかけることはできます。

それが、ご本人やご家族が「気づく第一歩」になることもあるのです。

最後に

今回ご紹介した内容は、あくまで「出会いの現場で起きている実例」に基づくものです。すべての方が認知症であるというわけではありませんし、決して決めつけるべきものでもありません。

ただし、もしも大切な人や自分自身に「小さな違和感」を感じたなら、それは“早めに気づくためのサイン”かもしれません。

婚活は、ご縁だけでなく「自分や相手の状態に向き合う機会」としても活用いただければと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

シニア婚活チャンネルでも動画でお話しています

Tags

健康
立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり22年。シニア世代の婚活を中心に、様々な情報を本ブログやYOUTUBEにて発信中。

昨今はシニア婚活有識者として、女性誌でのコラム執筆や、 『現代ビジネス』誌上における田原総一朗氏との対談、女流作家中村うさぎ氏との対談の他、様々なメディアで話題に(メディア取材履歴はこちら)。シニアの成婚実績は1,300組以上。

2024年10月には、書籍『ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい』を出版(Amazon販売ページこちら)。多岐に渡り活動中。

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ねこかわ結婚相談所ひとりよりふたりでいきたい

立花えりこ著

シニア専門結婚相談所「ねこかわ結婚相談所」の猫川えり子が担当するシニア世代のお客様と織りなす、シニア婚活マンガ。お読みいただいた方がほっこり優しい気持ちになれる、そんな心温まる7つの婚活エピソードをご紹介しています。

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