こんにちは。東京・銀座の結婚相談所ブライダルゼルム代表の立花です。
このブログでは、中高年・熟年世代の婚活やパートナー探しについて、現場で実際に起きていることをもとにお話ししています。
お見合いで今いちばん困るのは「場所問題」
ここ数年、お見合いで皆さんが本当に苦労されているのがお見合い場所の確保です。
特に土日のお見合いは、
- 予約できるホテルラウンジが少ない
- 結婚式で貸し切りになってしまう
- 直前では予約が取れない
といったことが珍しくありません。
予約席が取れなければ、男性が30分以上前から席を確保しなければならないこともありますし、混雑していると、二人で1時間近く待つことになったり、別の店を探して歩き回る…なんてことも起きてしまいます。
本来は「ご縁の第一歩」であるはずのお見合いが、段取りの悪さや気の利かなさとして受け取られ、まだ何も始まっていないのにマイナス印象になってしまう。これはとてももったいないことです。
なぜ「お見合い=ホテル」にこだわってしまうのか
そもそも昔は、お見合いはホテルのラウンジでするもの、という時代でした。20年ほど前は今ほど混雑もなく、ホテルラウンジは静かで席の間隔も広く、落ち着いて話せる「お見合いにふさわしい場所」だったのです。
その名残もあり、特にシニア世代の方ほど「お見合いはきちんとしたホテルでするべき」・「改まった場所でないと失礼」という思い込みを持っている方が多い印象がありますが、時代も環境も変わっています。
男性側が抱えている“現実的な負担”
ここで、ぜひ知っておいていただきたいのが男性側の現実です。有名ホテルのラウンジでは、コーヒー一杯が1,500円〜2,500円ということも珍しくありません。例えば土日に帝国ホテルでお見合いをすると、お茶代だけで5,000円近くかかることもあります。
週に1回お見合いをすれば、お茶代だけで5000円前後。さらにお見合い料が必要な相談所もあり、その後のデート代も別途かかります。
もちろん、素敵な空間であることは事実ですが、男性にとっては「できれば避けたい場所」になってしまうこともあるのが本音です。
場所にこだわる女性ほど、なぜ成婚しにくいのか
正直に言うと、ホテルのお見合いに強いこだわりがある女性で、成婚される方を私はあまり見たことがありません。婚活がうまくいく女性は、場所へのハードルがとても低いです。
「どこでも大丈夫ですよ」
「ホテルのお茶は高いですし、カジュアルなお店でいいですよ」
この一言があるだけで、男性はどれだけ気持ちが楽になるでしょうか。
一方で、
- 有名ホテルをピンポイントで指定する
- ホテルのグレードで男性の反応を見る
- 「こういう場所に慣れている私」をアピールしてしまう
こうした姿勢は、無意識のうちに“高見せ”や“格付け”として伝わってしまいます。それよりも、「こんな良いホテルでお会いするなんて恐縮です」その一言のほうが、男性の心にはずっと残ります。
ご縁を壊すのは、場所そのものではありません。もちろん、初めて会う場所だからこそ「大切な思い出の場所にしたい」というお気持ちも理解できます。
実際に、成婚後も「毎年お見合いした場所でお茶をする」という素敵なご夫婦もいらっしゃいます。でも、それはご縁がつながった“後”の話です。
- カジュアルなカフェを指定されたことで不機嫌になる
- 「お見合いにふさわしくない」と場所変更を求める
- お茶をご馳走になっても感謝の言葉がない
こうした振る舞いは、仲人の耳にも必ず入ります。
「この方とお見合いを組むと、男性が嫌な思いをしそうだ」そう思われてしまえば、次のご縁が遠のいてしまうこともあるのです。
これは女性だけでなく、男性にも同じことが言えます。
シニア婚活だからこそ、大切にしてほしいこと
シニア婚活は、若い世代ほど市場が大きくありません。だからこそ、
- 最初から感謝の気持ちを忘れないこと
- たとえお断りでも、最後まで丁寧に対応すること
これが、結果的に自分にとって良いご縁を引き寄せる力になります。場所よりも大切なのは、「その人とどう向き合うか」。場所に縛られない心の柔らかさが、ご縁を連れてきてくれます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









