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死別経験者のお見合いとそのお相手へ向けて~シニア婚活で大切にしてほしい心構え

こんにちは。東京・銀座の結婚相談所ブライダルゼルム代表、立花えりこです。

これまで死別経験者の婚活について何本かブログや動画でお話させていただきましたが、その反響として、

「自分も死別経験者で、婚活を考え始めました」
「死別の方との初めてお見合いが決まり、不安があります」

というご相談を、本当に多くいただくようになりました。

今回は、「死別を経験された方が婚活を始めるとき」、そして、「死別経験のある方とお見合い・交際をする側の方の両方の視点から、シニア婚活の現場で私が感じていること、心がけていただきたいポイントをお伝えします。

死別を経験して、再び誰かと生きることを選ぶということ

パートナーに先立たれ、「このまま一人で人生を終えるのではなく、誰かと穏やかに過ごしたい」

そう思って婚活を始められる死別経験者の方は、決して珍しくありません。特にお子さまがいらっしゃる方は、「子どもに心配をかけたくない」という思いもあるでしょうし、反対にお子さまがおらず夫婦二人きりで生きてこられた方の喪失感は、とても大きいものです。

皆さん「独りで生きる選択肢はない。自分の人生をもう一度大切にしたい」

そんな思いを胸に、勇気を出して結婚相談所の扉を叩かれます。それ自体、とても前向きで尊い選択だと、私は思っています。

死別経験者がついやってしまいがちなこと

ただ、死別を経験された方に共通して見られる傾向もあります。それは、無意識のうちに、亡くなったパートナーの話題が出てしまうこと。例えば、

「ここ、昔家内と来たことがあって」、「この料理、夫が好きだったんです」

悪気はまったくありません。その方にとって、亡くなったパートナーとの時間は人生の大きな部分を占める“日常”だったのですから。しかし、お見合いのお相手からすると、

「まだ気持ちの整理がついていないのかな」
「私は“次”の存在になれるのかな」

と、不安を感じてしまうことがあります。特に女性は、ほんの小さな一言にも敏感です。

だからこそ、お見合いの場では、元パートナーの話題はできるだけ控えるこの意識がとても大切になります。話さないつもりでも、つい出てしまうものだからこそ、「今日は新しいご縁と向き合う時間」と、
自分に言い聞かせて臨んでいただきたいのです。

私が少し気になる「左手薬指の指輪」

もう一つ、現場でよく見かける光景があります。死別経験者向けのパーティーなどでも、左手の薬指に結婚指輪と思われる指輪を着けたまま参加される方。もちろん、

  • サイズ的にしっくりくる
  • 習慣になっている

という理由も分かります。ただし、お見合いという「新しいご縁の場」においては、真剣な男性ほど、意外とそういう細かいところを見ています。

「まだ心の中に、元のご主人がいるのかな」

そう受け取られてしまうこともあるのです。指輪そのものが悪いわけではありません。ただ、誤解を招く可能性があるということを、少しだけ意識していただけたらと思います。

死別経験者とお見合い・交際する側の方へ

では逆に、お相手が死別経験者だった場合、どんな心構えで向き合えばよいのでしょうか。まず一番お伝えしたいのは、「亡くなった人と自分を比べなくていい」ということです。お相手が亡くなったパートナーの話をしたとしても、それは「未練」ではなく、その方の人生の一部に過ぎません。むしろ私は、

「大切な人を、ちゃんと大切にしてきた人なんだな」
「きっと、次のパートナーも同じように大事にしてくれる人だな」

そう前向きに受け取ってほしいと思っています。ご縁があれば、一緒にお墓参りに行けるくらいのおおらかさがあってもいい。それくらいの余白を持てる関係こそ、シニア世代のパートナーシップだと思います。

死別経験者の男女差は、こんなところにも表れます

男性の死別経験者の場合

男性の場合、死別から 1〜2年以内 に婚活を始める方が多い印象です。中には、一周忌を迎える前の方もいらっしゃいます。それを聞いて、「早すぎない?」・「薄情じゃない?」と感じる女性も少なくありません。しかし、背景を聞いていくと、

  • 長い闘病や介護を終えたあとだった
  • 一人の生活に強い孤独を感じた
  • 家事や食事を一人でこなすことに限界を感じた

など、理由は本当にさまざまです。多くの場合、「パートナーがいない生活に耐えられない」という感情と「誰かと生きることを、もう一度大切にしたい」という前向きな気持ちからの婚活です。

女性の死別経験者の場合

一方で女性は、死別から 3〜5年ほど経ってから 婚活を始める方が多い印象です。ただ、7年以上経ってしまうと、

  • 一人の生活に慣れてしまった
  • 今さら誰かに合わせるのが面倒
  • さみしいけど、もう仕方ない

と、気持ちに蓋をしてしまう方も増えてきます。だからこそ私は、「少しでも誰かと生きたい気持ちがあるなら、元気なうちに動いてほしい」そうお伝えしています。

婚活準備に表れる男女差

交際が進んで、お相手の自宅を訪れた女性から、こんな声を聞いたことがあります。

「家中に元奥様の写真が飾ってあって…私がここに住む未来が想像できませんでした」

男性の場合、成婚が決まるまで、元パートナーの思い出の品をそのままにしている方が本当に多いです。

一方で女性は、「婚活しよう」と決めた時点で、写真を整理したり、気持ちの区切りをつけたりと、準備が早い傾向があります。

同じ死別同士でも、こうした温度差がすれ違いになることもあります。だからこそ、「分かってくれるはず」ではなく、言葉にしてすり合わせていくことが大切です。

入籍にこだわらないという選択

シニア世代、とくに死別経験者の中には、

  • 遺族年金の関係
  • 経済的な事情
  • 気持ちの整理

から、「入籍にはこだわらない」という方も多くいらっしゃいます。それは決して消極的な選択ではありません。

「一緒に人生を歩む形は、一つじゃない」そう理解できる柔軟さも、シニア婚活の成熟だと私は感じています。

ただ、男性の場合は特に、好きの先に結婚がある人生を歩んでこられているので、「事実婚希望」で入会されても、普通に法律婚ルートを辿るパターンが多いです。

最後に

死別という大きな喪失を経験したからこそ、次のご縁には、安心・信頼・思いやりを求める方がほとんどです。

もう一度、誰かと寄り添って生きたい。

その気持ちは、決して後ろめたいものではありません。

ブライダルゼルムでは、死別経験者の方の婚活にも、丁寧に、慎重に寄り添っています。臆せず、一歩を踏み出してみてください。その先に、穏やかなご縁が待っていることも、確かにあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり22年。シニア世代の婚活を中心に、様々な情報を本ブログやYOUTUBEにて発信中。

昨今はシニア婚活有識者として、女性誌でのコラム執筆や、 『現代ビジネス』誌上における田原総一朗氏との対談、女流作家中村うさぎ氏との対談の他、様々なメディアで話題に(メディア取材履歴はこちら)。シニアの成婚実績は1,300組以上。

2024年10月には、書籍『ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい』を出版(Amazon販売ページこちら)。多岐に渡り活動中。

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ねこかわ結婚相談所>ひとりよりふたりでいきたい

ねこかわ結婚相談所ひとりよりふたりでいきたい

立花えりこ著

シニア専門結婚相談所「ねこかわ結婚相談所」の猫川えり子が担当するシニア世代のお客様と織りなす、シニア婚活マンガ。お読みいただいた方がほっこり優しい気持ちになれる、そんな心温まる7つの婚活エピソードをご紹介しています。

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