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【立花えりこ×中村うさぎ対談Vol.6】シニア婚の恋愛とセックス

ブライダルゼルム代表の立花えりこが、女流作家・エッセイストの中村うさぎさんと、シニア婚のあんな事やこんな事について対談させていただきました。そちらの内容を連載でお届けいたしますので一読いただけたら幸いです。

ブライダルゼルム代表:立花えりこ

シニア婚活ブームの火付け役!50代からの婚活を200組以上手がけたアドバイザー

女流作家・エッセイスト:中村うさぎ

現連載情報「うさぎとマツコの往復書簡」「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話

これまでの対談シリーズはこちらです。

男性は威張らない・ケチらない・エロさを出さない

こういう人は絶対シニア婚成功しませんよみたいなタイプってあります?

私はよく男性に三原則として言ってるんですけれども、「威張らない、ケチらない、エロさを出さない」。これ3つ守ってれば大丈夫って言ってます。

威張らないは本当にそうですよね。ケチも嫌だよね。でも、エロさを出さないって、それはなんでですか? 女の人が嫌がっちゃうから?

まあ、引きますよね。最初の段階でお互いのこと知る前から、なんかいやらしいことやセクハラっぽいこと言われたりすると。特に60代の女性なんて、昭和の古風な女性が多いじゃないですか。男性経験があまりない方もいるでしょうし。

すいません、私の周りはあんまり古風じゃないです(笑)。

男性の方も古風な方もいらっしゃいますよ。「この年で受け入れてもらえるの?」って不安だったりする方も多いんですよね。気持ち悪いと思われないかなとか、心配になる方もいらっしゃって。

男性は妻となる女性に何を求めるか?

ちょっとびっくりしてるんですけど、シニア婚の場合はセックス前提じゃないの?

必ずしもじゃないですよ。

じゃあ、60歳からわざわざ結婚したいっていうのは、介護とか家事の問題や、話し相手が欲しいとかがメインなのかな?でも、はっきり言ってそんなの奥さんじゃなくてもいいわけじゃん。なんか、ただで家政婦雇おうとか思ってんじゃねえよ、とか思っちゃうわけ。

そこまで考えてなくて、やっぱり独りは寂しいし、自分のことを気にかけてくれるパートナーがほしいとか、離婚を経験した方も、幸せだった時期もあったわけじゃないですか、またそういう幸せな気持ちになりたいとか。シニア男性の中には、私に、「まだ男として現役なんだよ」という話をされる方もいらっしゃるんですけど、それだけが目的だったら風俗とか色々あるわけじゃないですか。

もちろんそれだけとは言わないけど、普通は若いノンケ(異性愛者)の子の場合、結婚=セックス、そして妊娠出産子育てみたいなコースがだいたいあるじゃないですか。
そのコースをたどるかたどらないかは人によるけど、まぁ、それが王道コースだよね。
だから子作りとか考えたら、当然セックスはしなきゃいけないわけでさ。

結婚後に「私、セックスは嫌です」とか言ったら、相手は「えっ!」と思うじゃない? だから60歳過ぎの結婚も、子供は生まれないものの、性的な接触は全然ありだし、結婚した以上は断れないのかなと思ってた。

男性がもしそれを求めてきたら、やっぱり女性は応じないと…、というのはあります。それも自然と少しずつなくなっていくから、というふうにも言ってるし。あと、寝る部屋が別なんですよね。再婚・結婚した時に、自分の部屋をちゃんともらってたりするので、寝るところはお互い別々という方もいらっしゃいますね。

寝室は結婚当初から別々というシニア婚

最初から別々に寝るのかー!面白いね、シニア婚。ある意味理想的だよね。
うちも寝る場所別々なんだけど、私も向こうも一人で寝てるほうが楽。好きな時間に起きて、好きな時間に寝て、テレビもつけられるしね。

でも、うちは最初から夫がゲイだから、寝室別々でセックスなくてもまったく問題ないけど、普通のノンケの夫婦で20代30代で結婚した場合はたいていセックスありだし、あっちがやりたくてもこっちがやりたくないとか、そういうのでけっこうトラブルになったりするじゃない? 

たとえば旦那がやりたがらないと、奥さんは「私のこと女として見れないのかな」とか心配しちゃったりさ。セックスありきの結婚からだんだんセックスレスになっていくときの着地が、夫も妻も同時に着地すればいいんだけどそれぞれ違うからさ、それでトラブったり浮気問題発生したりとか、さまざまな問題を抱えてる夫婦をよく見るわけよ。だから結婚当初から別々の部屋で寝ましょうっていうスタイルはかなり新しい。

そうですね。今まで成婚退会して、結婚生活を何年もやってというカップルから、元気でやってますとか、幸せにやってますみたいな世間話のご連絡を時折いただくんですけど、そういった性的なことのご相談はほとんど聞いたことがないですね。

恥ずかしくて言えないんじゃないのと思いがちなんですけど、わりと私たちも突っ込んだお話を普段からお客様としてるので、その行為自体のご相談なら。過去に潤滑ゼリーを代行で買ってあげたこともありました(笑)。

何の代行だよ(笑)。

50代の女性だったんですけど、生理もないし濡れないから、そうい時どうしたらいいんだろうってご相談がありました。潤滑ゼリーがあるよって教えたら、そういう商品が存在するのも知らなかったみたいで。色んなタイプがあってね、と私が代わりに楽天で注文して、届くようにしてあげたりしました(笑)。

わかる。女の人って若いときは自力で濡れるからさ、別にゼリーが必要だなんて発想がないもんね。でも閉経してしばらくすると、本当パサパサになっちゃうからね。最終的には入らなくなるから。私も最後にセックスしたのって、50いくつだったけど、入らなかったもん……あ、今のはものすごくどうでもいい情報だった、ごめん(笑)。

(笑)

今の60代は肉体的にも昔の60代とは違う!

でもやっぱり、年とってもバンバンやりたいおじいちゃんおばあちゃんもいるじゃないですか。私が聞いた話だと、老人ホーム内の色恋沙汰とかそうそう珍しくないみたいだし。恋愛だけじゃなくセックスもありで。そういうのもお盛んなご老人が多いのかと思ってた。今は老人といっても若いじゃん。肉体的にも昔の60代と今の60代は違うし。

イメージが違いますよね。60代となったときに。昔はおじいちゃんおばあちゃんって感じだったのが、今は全然若々しくてお元気だし。

そう。昔は60代なんて縁側で茶飲んでるみたいなイメージだったけど、今の60代は全然活動的でしょ。精神的にもまだまだやる気満々みたいな。そういうふうに若くなってきてるから、なおさらセックスも恋愛もお盛んだったりするのかなと思ってたんですけどね。そうでもないんだ。それは男の人も?

男の人も、自分はそういうのもういいからという方もいます。

結婚したんだから、無理やりバイアグラ飲んででも頑張っちゃうぞみたいな人はいないんだ。

そういう人は、たぶん若い女性を求めるんじゃないですかね。

ああ、なるほど。

性的な事を重視している方は結婚相談所ではなくても

結婚相談所に入ってる方は真面目な方が多いので、逆に性的なことを重視されている方は、結婚相談所じゃなくてもっとライトな方法で出会おうとしてますよね。飲み会サークルだったり。

出会い系とか?

カラオケ大会やお見合いパーティーとか。そういう出会いの場に行って、見つけるみたいな。

ふむふむ。同じシニアでもセックスお盛ん型と生活重視型では行動パターンが違うのね。で、シニア婚活する人は生活重視派が多い、と。一緒に暮らしてくれてお互気にかけてくれる相手が欲しい人たちね。セックスとか頑張らなくていい派の人たち。

家事だって、若い新婚さんみたいに頑張らなくていいんです。私がいつもアドバイスしてるのは、やっぱりシニア婚して、急に奥さんが夫に三食つくるのってすごく面倒くさいじゃないですか。それはしないほうがいいよって言ってるんですね。

一日一食だけ、夕飯だけ一緒に食べようとか、朝食だけ一緒に食べようとか、一食だけはちゃんと用意してあげて。朝昼はお互い自由にやりましょう、ってやったほうがうまくいくよって。

ああー、そうだよね。

vol.7へ続く・・・

立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり17年。シニア世代の婚活を中心に様々な情報を本ブログにて発信中。昨今はシニア婚活有識者として、様々なメディアでも話題。『現代ビジネス』田原総一朗氏との誌上対談、女流作家中村うさぎ氏との対談のほか、女性紙でのコラム執筆など、メディア取材履歴はこちら

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