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『婚活』か『終活』か~自分の事だけを考え残りの人生を楽しく生きるための選択を

こんにちは、東京・銀座で29年目、結婚相談所ブライダルゼルム婚活アドバイザー松田です。

「シニア世代の死別婚活」といえば、私の専門分野と言えます。

自身も夫と死別して、あっという間に9年が過ぎてしまいました。経験者だからこそ分かる、死別して残された妻の寂しい気持ち、ご自分が幸せになるために行動できないもどかしさ、けれども心の中で膨らむモヤモヤ・・・。同じような心境の死別女性の、背中を押すきっかけになれば幸いです。

『婚活』か『終活』か

今年に入り、私は終活を始めました。今は現役で仕事もしているし、自分が年老いたイメージができず(したくもなく)、終活なんて考えたこともありませんでした。

ずっと娘に「70歳超えたら、今より動くのがもっと億劫になって面倒臭くなるよ。今のうちに身辺整理したら?」と言われていたんです。たしかに自分が死んだ後に子供に迷惑をかけたくないなと、『ミニマムに暮らす』ことを意識するようになりました。

それまでの私は、夫が生きていた頃・家族と暮らしていた頃のまま、同じ物に囲まれて生活していて、「一人暮らしなのに6人掛けのダイニングテーブルは必要ないんじゃない?」など、常々、娘に言われていたんです。

思い切って、大型家具・大量の食器や洋服を手放し、夫のもの(夫の物だけで段ボール5箱)も処分し、かなりの断捨離(2tトラック二台分!)ができました。写真もデータ化して、かさばるアルバム類も捨てました。

そして、いずれ運転免許を返納することを考え、駅近の、娘の家のそばのマンションに引っ越しました。高齢者の終の棲家として、私は郊外でスローライフという暮らしより、とにかく駅に近く、病院・銀行・スーパーなど生活に必要なものがすべて徒歩3分以内、階段のある一戸建てより、段差のないマンションというのが理想でしたので、おかげで今は便利で快適な新居生活を送っています。

新生活をスタートして、今までなんと無駄な物に囲まれて生活していたのかと痛感しました・・・。本当に自分に必要なものが分かった気がしましたし、何より気持ちが晴々しました。身軽になって良い事が続き、なんとなく運気も良くなった気がしました(笑)

50代の女性でしたら、まだ終活と言われても、ピンとこないかもしれません。

自分のこれからの人生を考えて良い時期

私のところにいらっしゃる死別をご経験された50代・60代女性は、将来的に特に経済的な心配はないという方も多いです。もう子育ても終わって、親を見送り、一通りの人生をご経験されてきた年代の方がほとんどです。何の苦労もなさそうに見えても、皆様、日常生活の中でふと寂しくなったり、せつなさや哀しさを感じ、感情に波があるとおっしゃいます。

そんな時、「残りの人生をずっと一人で生きていけますか?」と改めて考えていただいています。ほとんどの女性が身内以外の誰かが気にかけてくれて、大切にしてくれて、頼れる存在がいない寂しさが、この先何十年も続くことをイメージできていらっしゃらないんです。ただあるのは、「このままではいけない」と漠然としたお気持ちのみ。

私は、そんな方々に、「もうこれからは自分の人生を考えていい時期、考えるべき時期」と、お伝えしています。

楽しく生きる努力

この先一人で生きていくと覚悟を決め、終活を選択した私でさえも「つまんない。楽しいことがない。」とたまに愚痴をこぼすことがあります。すると、「楽しいことは自分で作っていくものだ」娘に喝をいれられます。

「趣味を見つけたり、お出かけしたり、刺激になることを自分で見つけていかないと、どんどん老けて、ますます気持ちが落ち込んでしまうよ。楽しく生きる努力をしないと、動けるのは今のうちだよ」と言われました。確かに、ただ漠然と生きているだけの自分の生活や、楽しく生きる努力・良い思い出を作る努力をしていない自分自身を反省しました。

「終活」は死ぬための準備ではない

私の言う終活は、死ぬための準備ではありません。残された自分の時間をどれだけ充実させて、楽しく過ごせる努力をする活動だと思っています。終活を考えた時に、パートナーの必要性を見出し、婚活を始める方もいらっしゃるでしょう。

私の目下の楽しみは、「好きなものにだけ囲まれて暮らすこと」「綺麗なおばあさんになること」「健康でいること」それもこの仕事を続けるため、一組でも多くの成婚を生み出すためです。

婚活をするべきかお悩みの死別女性の方

とにかく一歩踏み出すことで、ご自分の知らなかった世界が見えてきます。夫以外の男性と話す機会を増やすことで、自分の服装やメイクなどに意識がいくようにもなるはずです。異性と接することは、一番女子力が自然に底上げされるものなんです。

何事も「今のうち」とトライしてみるべきです。本当にパートナーが欲しいと切実に感じた時に、そんな気力も体力も女子力もなくなってしまったら、それこそ悔しくむなしさが残る結果になってしまいます。

お話だけでもお気軽に、結婚相談所で婚活をご検討中の方は、お気軽にカウンセリングへお越しください。最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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松田 恵子(ブライダルゼルムアドバイザー)

平成5年ブライダルゼルムを創立。30周年を迎え、これまで4500件以上のイベント、出会いパーティーの開催に携わり、さらに更新中。NHKはじめ民法の各局で取材を受け、シニア婚活ブームの火付け役。シニアセンスアップセミナーなど現場の経験値を生かし開催中。

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