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【立花えりこ×中村うさぎ対談Vol.3】男を勘違いさせるのが『婚活女子』だと思うんです

ブライダルゼルム代表の立花えりこが、女流作家・エッセイストの中村うさぎさんと、シニア婚のあんな事やこんな事について対談させていただきました。そちらの内容を連載でお届けいたしますので一読いただけたら幸いです。

これまでの対談シリーズはこちらです。

ブライダルゼルム代表:立花えりこ

シニア婚活ブームの火付け役!50代からの婚活を200組以上手がけたアドバイザー

女流作家・エッセイスト:中村うさぎ

現連載情報「うさぎとマツコの往復書簡」「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話

現役感のある女性が有利にはたらく婚活

つまるところ、シニア結婚において有利なのは、男性の場合は経済力って事なんですね。じゃあ、女性の場合は?

女性としての現役感ですかね。

エロいって事?

いや、そういうのじゃなくて(笑)。ご年齢的に、女性は既に閉経してしまっている方もいて、男性から見て現役ではなくなってたりするわけじゃないですか。でも、そこで現役感が出てる・出てないという違いが顕著に出ちゃうんですよ。
別に閉経してても、女らしくて色っぽい60代の女性っているじゃないですか。そういう人は男性からもモテるし。でも、女捨てちゃってるみたいな女性は、やっぱり婚活してても魅力的じゃないから、男性にアプローチされないんですよね。メイクするのも「私らしくないから嫌だわ」とか。

メイクもしないの?

しない方もいらっしゃいますね。お肌が弱いからできないのとか。

なるほどね。じゃあその人は、熟年になるまでメイクもしないで、おしゃれもしないで、世間一般に言う女っぽいことを一切拒絶して生きてきたわけか。

若い頃は、何もしなくても若いってだけできれいだったりするけど、60代になるとありのままで勝負はできないじゃないですか。婚活って、女性らしい服装とか、ちょっとかわいらしくぶりっ子してみたり、そういう何かしら魅力的になるよう工夫をして男心を掴まないといけないんですけど、そんなの私らしくないからできないとか言って。でも、それを自然にできる人はモテるじゃないですか。

まぁ、そういう人は若い頃からやり込んでるよね、女性アピール。

うん、そうそう。カウンセリングのときに「私は明るい色やふわふわした素材の服を持ってないし、メイクもできないから無理です」と言って、入会を断念しちゃう女性もいるんです。無理なことではないじゃないですか。見た目のことは努力すればある程度変わっていけるから、そういうのはもったいないなと思いますね。

いやもう、それはさ、その人のポリシーなんだね。「私はチャラチャラしない!」みたいな。

でも婚活って男性に気に入ってもらって初めて成立するものじゃないですか(笑)。選んでもらわないと、女性は受け身なわけですから。

男だって選ばれる立場でしょう?

もちろんそうですね。なんですけど、選ばれる前に選ばないことって言ってますね。男性から「あなたがいい」って言われる前から自分で選んじゃうと、難しいですね。

とはいえ、選んじゃうよね(笑)。こっちにも好みってもんがあるしさ。

男性に媚びぬ気持ちを抑え勘違いさせる重要性

モテる人や婚活成功する女性って、誰に対しても同じ対応だったり、お上手なんですよね。勘違いさせるのがうまいというか。で、みんなが自分と「結婚したい、付き合いたい」と言ってくれる中で、条件がいい人やタイプの人を選ぶ、みたいな感じ。男が途切れないタイプのシニア女性はそういうのがお上手なんだなと思いますね。

なるほどね。でもまぁ「媚びたくない」という気持ちはわかる。私もそういうタイプだもん。どんな男にも愛想振りまいて軽く勘違いさせるのがうまい女の人っているけどさ、そういう人には私はなれなかったし、なる気もなかった。めんどくさいから(笑)。だってしつこいやつとかいるじゃん。家調べたりとか、ふざけんじゃねえよ怖いんだよ、みたいなやつ。

だから若い頃はむしろ「できるだけ勘違いしないでくださいね」という壁みたいなのを自分で作ってたと思うのね。今はもう壁なくても敷地内に入って来る男なんか皆無だけどさ(笑)。
でも若い頃は壁作っとかないと、ガンガン敷地に入って来る男がいるからすごく警戒してた。あ、だからモテなかったのかな、私(苦笑)。

婚活女子なんて勘違いさせるものだと思うんですよね。

でも、勘違いされて嫌な目に遭ったりもするんじゃない?

そこは結婚相談所の出会いなので、何かあったら相談所が守ってくれるとか、身元もお互いしっかりしてるので、お金や証明書類出して、色々と準備して入ってるわけじゃないですか。安心・安全な出会いではありますね。

ああ、それは確かに。

媚びる媚びないの前に見た目の商品価値を上げる

さっきの「男に媚びる媚びない」の話ですけど、今、女性のグレーヘアって流行ってるじゃないですか。

グレーヘア?

白髪をそのままにして、染めないで。近藤サトさんみたいに。

近藤サトって、今グレーヘアなの? 私の記憶の中の近藤サトは若いままだ(笑)。

白い髪の毛も凛としてて美しいみたいな、媚びない美しさというので、そういうのに憧れる女性も、たまに婚活女性でいらっしゃるんですね。

ああ。でもそれは近藤サトだから通用するんだよね。「媚びない美しさ」って、元が美しいから成立するわけで、美人じゃなかったらただの白髪おばさんだよね(笑)。

そうなんですよ。やっぱりプロフィール写真に、ここまで髪が白い人が出ちゃうと、他のみんなは黒くしてるからすごく悪目立ちしちゃうし、媚びない美しさで勝負しても損するだけなんです。「お相手が決まってからグレーヘアを楽しんで、今のうちはユーザー受けする服だったりメイクや髪型が大事ですよ」って話はしますね。

なるほどね。いい条件で結婚したい女の人は、自分の見た目を、媚びなのか媚びじゃないのかはともかく、もっと磨いて商品価値を上げろという感じですかね。需要を高めるというか。

美しさで勝負するわけではなく、素直な性格だったり、かわいい仕草だったり、女性らしさが男性に伝わればいい。男性の気持ちを掴むことがまず大事なので、どうしたらつかめるのかという・・・

vol.4へ続く・・・

立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり17年。シニア世代の婚活を中心に様々な情報を本ブログにて発信中。昨今はシニア婚活有識者として、様々なメディアでも話題。『現代ビジネス』田原総一朗氏との誌上対談、女流作家中村うさぎ氏との対談のほか、女性紙でのコラム執筆など、メディア取材履歴はこちら

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