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事実婚・通い婚の熟年結婚ライフ~成婚退会一年半後の60代女性の現在

こんにちは、東京・銀座で30年目、結婚相談所Bゼルム婚活アドバイザー池三津です。

「入籍は希望しない」 死別女性の会員様が増加

この数年の間、特に60代以降の死別された女性会員様の中には、「入籍は希望しない」という方が増えてきました。同じように、「結婚はしたくないけれど、パートナーは欲しい。でも結婚相談所で相手を探すのは違うんじゃないか」とお悩みのシニアの方向けの記事になります。

約1年半前に、「事実婚」スタイルで、ご成婚退会された67歳女性H様(死別・神奈川在住)から、成婚退会後の生活についてお話しを伺うことが出来ましたのでご紹介させて頂きます。

この記事の会員様です!

同居・入籍なしの事実婚スタイル

H様(は、ご入会当時のご希望は、「私の家に来てくださる方」でしたが、成婚退会の際は「お互いが行ったり来たりすれば良い」と変化がありましたね。現状はいかがですか?

はい、成婚して一年半が経ちましたが、まだ一緒に暮らしてはおりません。ご近所の手前もあるものですから、実際彼に来てもらうことはなく、私が彼のお家へ行く『通い婚』です。

入籍については如何ですか?

きちんとしたい私の性格なのでしょうか、世間体を考えると、入籍は将来一緒に暮らした時にしたほうが良いのかなと考えてしまうこともあるんです。

お子様達はどのような反応ですか?

子供に理解してもらうための公正証書

近くに住む息子には全て話しをして、十分理解してもらってますが、娘には特に何も伝えていないのです。なので、いいかげんな関係ではないということを知ってもらう為に、彼と公正証書を作ることにしました。

どのような内容の公正証書を作成されているのですか?

お互いに死別同士なので、私達に何かあった時、お互い子供達に迷惑がかからないような事柄が中心です。この先、事実婚として一緒に暮らしていくこと想定して、詳細内容を少しづつ決めていくつもりです。

公正証書をお作りすることで、これから、お二人の関係性を娘さんにお伝えする時にご安心して頂けそうですね。

もともと一緒に暮らすことが彼の希望でしたので、娘に私達の関係性を伝えられたら、来年以降一緒に暮らす方向になれば良いかなと考えてます。

事実婚希望の方へ婚活の先輩からアドバイス

「当初、『再婚』について、ガチガチに考えていた私ですが、入籍をしなくても『公正証書』を作成することで夫婦としての実感を得ることができました。その際、お互いの意見を出し合い、合意のもとに作成していく過程において、彼の優しさや私に対しての信頼を示してくれていることがはっきりわかったことがとても嬉しかったです。

私達は公正証書という方法で夫婦の関係性を明確にしましたが、単にお互いの考えを用紙に書いてみたりするだけでも夫婦としての実感や信頼を得ることになるかと思います。」

全ての事実婚カップルが公正証書を作っているわけではありません。お互いにもっとライトな関係を望むカップルもいらっしゃったり、ケースバイケースです。

結婚=入籍・同居ではないシニア婚活

H様の息子さんは、東京で一人暮らしをされていらっしゃいましたが、母親のH様のことを心配して、実家の近くに引っ越してくれたそうです。息子さんはまだ独身なので、早くお嫁さんを見つけてほしいという思いもあり、「息子には負担を掛けたくない」とおっしゃっていました。将来的に、H様が家元を離れてお相手様と暮らすことが親子にとって幸せなことかもしれません。

H様は、今年3回忌を終えられたことで、ご成婚退会時から更に一歩前進されたように思えます。特にシニアの方は最初から「結婚」=「入籍・同居」と考えると負担に思えてしまうこともあります。H様のように、公正証書を元にしながら、必要性に応じて生活スタイルを変化させていかれることも自然ですし、望ましいことかと思いました。

「結婚」という言葉が重みになって婚活に一歩踏み切れないシニアの方は、是非ご参考いただければ幸いです。

立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり17年。シニア世代の婚活を中心に様々な情報を本ブログにて発信中。昨今はシニア婚活有識者として、様々なメディアでも話題。『現代ビジネス』田原総一朗氏との誌上対談、女流作家中村うさぎ氏との対談のほか、女性紙でのコラム執筆など、メディア取材履歴はこちら

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