こんにちは、東京・銀座の結婚相談所ブライダルゼルム代表の立花です。
婚活疲れよりも怖い「婚活慣れ」とは
以前、本ブログ・youtube動画で「婚活疲れ」についてお話ししましたが、私がより厄介だと感じているのが「婚活慣れ」です。
関連記事:婚活疲れを感じたら知ってほしいこと|疲れやすい人の特徴と立ち直り方
活動を続けるうちに、最初の緊張感や新鮮さが薄れ、出会いの一つひとつを“作業”のようにこなしてしまう人が増えていきます。
「申し込む→お見合い→断る→交際→また断る→振り出しに戻る」――この繰り返しの中で、知らず知らずのうちに婚活がルーティン化してしまうのです。
婚活が作業になると、「はいはい、このパターンね」「こういう人はこうなる」といった“慣れ”が先行し、反省や改善の機会を失ってしまいます。
結果的に、相手と真剣に向き合わない「浅い婚活」になり、良縁を遠ざけてしまうこともあります。
失われがちな「初々しさ」と「恥じらい」
婚活では、年齢に関係なく「初々しさ」や「恥じらい」はとても大切な要素です。
シニア世代では、経験値や自立心が強い分、厚かましさ・強引さ・無遠慮さが前に出てしまう方も少なくありません。
しかし、成婚退会される方々を見ていると、婚歴や経歴、外見に関係なく、皆さんに共通しているのは“ひたむきさ”や“けなげさ”です。その素直さが仲人の心を動かし、「この方を応援したい」と思わせる魅力につながります。
婚活パーティーで見られる「慣れすぎ行動」
婚活パーティーでも、慣れすぎている人には共通点があります。
① 連絡先を配りまくる
短時間で多くの人と交流しようと、お手製の名刺を配ったり、連絡先を積極的に渡す方がいます。しかし周囲はその様子をよく見ており、「いろんな人に声をかけている」と印象を下げる結果になることもあります。
こういうタイプは、1回のパーティーで複数の相手と接点を持つために、あえてカップルにならないようにする傾向があります。
② 司会者の話を聞かない
初参加のお客様が多い日は、パーティーがどのように進行していくのか分からない方が当然多いので、司会の説明をちゃんと聞こうとされます。司会が話している時は会場内も静かです。
パーティー慣れしている人は、司会が説明中でも、もう勝手が分かっているのでお構いなしで話し続けてしまいます。慣れすぎた態度は、初参加者や周囲に悪印象を与えてしまいます。
③ 態度の差が激しい
気に入っている相手には積極的な様子で話すのに、興味がない相手に対してはそっぽをむいて、無駄なお喋りをしない・・・人によって態度を変わる人は要注意です。「この人はいつもこうなんだろう」と周囲に思われてしまい、ご自分が狙っているお相手からの印象も悪くなります。
④ 常連感が出てしまう
トイレやクロークの場所ももう分かっているので、スムーズに動きすぎてしまい方、初参加の方にパーティーの流れを熟練ぽく教えてあげる方、出会いの場で常連感は出さないほうが良いですね。その都度、プロフィールを書くのが面倒だから、とお手製のラミネート加工されたプロフィールを持参している方もいらっしゃいました。
良かれと思った行動でも、“慣れ”を感じさせてしまうと初々しさが失われます。
結婚相談所での「婚活慣れ」行動
パーティーだけでなく、結婚相談所の活動でも“慣れ”が悪影響を及ぼすことがあります。
① 婚活情報交換トーク
「どこの相談所?」「お見合い何人目?」など、婚活事情の話題を出すのは避けましょう。
お相手に「自分には興味がないのかも」と思われてしまいます。
② 小さな遅刻が増える
5~10分の遅刻が習慣化してしまう人もいます。お見合いはフォーマルな出会いですから、少し早めに到着し、落ち着いた状態で臨むことが大切です。
お見合いに慣れてくると「時間通りに到着すればいい」という考えになり、電車の遅延やアクシデントがあった時に遅刻になってしまいます。
③ 服装がラフになる
活動当初は緊張感をもって臨んでいたお見合いも、慣れてくると服装・身だしなみの意識が薄れがちです。お見合い写真の印象を壊さず、「今日は特別な日」という気持ちで臨みましょう。
④ 日程調整の感覚がぼやける
複数のお見合いをまとめようとして、相手に時間変更を求めるなど、思いやりを欠く行動は避けたいところです。
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⑤ 効率重視の姿勢
条件の一致ばかりを重視し、初対面で踏み込んだ質問をしてしまう人もいます。効率よりも「人となりを知る」ことを優先する姿勢が、結果として短期で成婚に進む近道です。
「慣れ」の先にある落とし穴
婚活慣れが進むと、無意識のうちに「相手に選ばれない振る舞い」をしてしまうことがあります。本気で婚活に取り組んでいる方ほど、初心を忘れず、出会いのひとつひとつを大切にしていただきたいと思います。
「慣れ」が「雑さ」や「無関心」につながってしまうと、本来の目的である“誠実な出会い”から遠ざかってしまいます。
婚活は経験よりも、姿勢と誠意が大切。初心を思い出して、一つひとつのご縁と丁寧に向き合っていきましょう。










